どうも皆様ぐーてんもるげん。いきなり寒くなってきて体調崩しそうになってる私です。
今回のネタは家電、ブルーレイレコーダの買替。
結論から言うとですね、まぁまぁ酷い目に遭ったんですわ。ちょっと愚痴らせて下さいな。
事の発端はブルーレイレコーダーからの異音
報告があったのは嫁さん。「レコーダーから何やら変な音がする」との事。
どうせホコリかなにかがファンに挟まったとか、その程度の事でしょ?と思って軽く見てたんですが、録画中に「ぶうぅぅぅん、カリカリカリカリ、コロコロコロコロ」という音が。
ええ、PCユーザなら御馴染み「死にかけHDDからの最後の叫び」ですな。
ちょっとすると収まるんですが、しばらくするとまた鳴る。次第にこの頻度が増えていき、遂に「いつもどこかガタガタ、異音モール」状態に突入。
トドメに録画したデータが、管理画面上ダブって表示されるという事態が発生。
こんなの臨終カウントダウンじゃないか!と考え、データの移行が出来るうちに買換えることになった訳です。
嫁さん曰く「そのうち買換えればいいか」と思ってたらしいんですが「HDD飛んだら新しいレコーダに移行出来なくなるから、今まで撮りためた放送はサヨナラバイバイすることになるよ?」と伝えたところ顔面蒼白。全くの予定外の出費を強いられることとなった訳です。辛いなぁ。
DMR-BRH1030からDMR-4T303へ買替
うちで動いているディーガ「DMR-BRH1030」は、過去に録画した番組を新たなレコーダに移す「お引越し機能」をサポートしてます。
コレ、詳しい方ならわかると思うんですが、レコーダーに撮りためたデータって、外付けHDDにコピーして新しいレコーダにポン付けしても、著作権保護の信号がかかっている関係で再生出来ないんですよね。コピーの回数についても制限があって、最大10回までだったり、番組によってはコピーを禁じているようなものも(古い機械から新しい機械への移動は可能)。
で、古いレコーダで録画したデータは、適切な方法で新しいレコーダに移さなきゃいけないって訳です。嗚呼めんどくさい。
既存のモデルが内蔵HDD1TBと外付け1TBで運用していたのですが、内臓HDDと比べて外付けHDDのレスポンスがあまりよくない。なので、どうせなら買替を機に外付けHDDを取っ払うことにしました。
既存データを全部受け入れられて、かつ空き容量も確保出来るということで、3TBの内臓HDDを搭載したDMR-4T303をチョイス。より上位の4TBモデルもあるにはあるものの、5年間で2TBを使い切らなかったことを考えると、3TBあれば十分だろうという考えに至り、よりリーズナブルな本モデルの選定と相成りました。
それでも価格は9万円前後。貧乏子持ちリーマンにはきっつい出費。ぐほっ(吐血
安定して映らない
購入後帰宅して、ちゃっちゃと既存環境に接続します。古いレコーダはお引越しに使うので、まだネットワークには繋いだまま。で、ここで問題発生。安定して映らない。
何度かケーブルを接続し直すと映るんですが、殆どの場合音はするけど映像が来ない。
手持ちのHDMIケーブルが腐っているor接続規格が古すぎるんじゃないか、と思い、家電量販店に行ってHDMI2.0規格の新品ケーブルを購入。
我が家はデノンのアンプを使用しているんですが、ブルーレイレコーダ→アンプの接続で1本、更にアンプ→テレビの接続で更に1本必要で、計2本購入することに。
追加出費総額7000円越え、マジかよ・・・。
流石にこれで解決するだろう!とラクに構えて帰宅して繋ぐと、やったね!「映らない」。
これどー考えてもおかしいだろ!と試しにテレビとブルーレイレコーダを直結すると元気に映る。
まさかデノンのアンプ壊れたの?でもさ、リビングPCからの映像はばっちり映ってるよ??えー?
原因はアンプだった
別にアンプを確認しなかった訳じゃありません。と言うのも、うちにあるのはデノンの「ACR-X2100W」なんですが、説明書にも本体にも「4K対応」って思い切り書いてあるんですよね。ってことはアンプはHDMI2.0の信号を問題なく受け入れられるはず。なのに映らない。
これってまさか、4K信号は受け入れられるけど、ブルーレイレコーダのHDCP規格にデノンのアンプが適合してないみたいじゃないかwwwと笑ってたんですが、調べてみたところ
ブルーレイレコーダ DMR-4T303 HDCP2.2
アンプ DENON ACR-X2100W HDCP1.4
おめでとうございます。DMR-4T303の出力規格にデノンのアンプが非対応である事が確定致しました。
ふざけんなよあんちきしょう!!
ちなみに、アンプのHDCPの規格、説明書にも書いてませんでした。うぉぉぉい!(怒
盲点だったのは非4K放送であっても映らなかった事。HDCP2.2の規格は4K放送とウルトラブルーレイでしか使わないと思ってたんですが、テレビとレコーダを直結した際、インプット表記に4Kの文字が。
まさかと思い調べてみたら案の定、「レコーダの信号はすべてHDCP2.2のプロトコルで出力されます」の表記を発見。要はどの信号であってもレコーダの出力可能な最上位の規格で映像信号をテレビに送っていたんですね。なのでCSや地上波デジタルでも表示が安定しなかったんです。納得。
さぁてどうしてくれようか
そんなもん「アンプを最新式に買換える」以外に無いんですが、自慢じゃないがこちとら10万近い予定外の出費を強いられた極貧子持ちリーマンですよと、そんなポンポンお高い買い物が出来る訳ありません。
じゃあテレビと直結してアンプは撤去するかとなったんですが、デノンのACR-X2100WはHDMIの入力を7系統もサポートしており、これはこれで無くなると滅茶苦茶不便。しかも問題が起きているのは今回導入したブルーレイレコーダーだけ。
じゃあもうブルーレイレコーダーだけはテレビの空きHDMIポートに直結してやればいいじゃねーか、となりました。
ここで問題になるのは音。せっかく7.1chのサラウンド環境があるのに、テレビに搭載されたスピーカしか使えないのは悲しすぎます。
「大丈夫!DMR-4T303には音声信号出力専用のHDMIポートもあるんだよ!!(CV.喜多村 英梨)」
じゃあそれを使って音声信号だけアンプに送ればいいか、と思ったんですが、ここで考えます。
「もし、音声信号もHDCP2.2規格になったら、音も鳴らなくなるんじゃね?」と。
そこでかなり邪道というか、裏技な方法を思いつきます。ずばり
「テレビから音声信号だけアンプに送る」方法。
詳しい方はご存じだと思うんですが、テレビで4K放送なんかを視聴場合、ド迫力なサウンドを楽しむことが出来るように、音声だけをアンプに送る為の光デジタル音声出力を持っているものがあります。
要はこれで音声だけ外部のスピーカに繋いでね、ってことですね。
今回はテレビとブルーレイレコーダをHDCP2.2でしっかりとハンドシェイクさせ、テレビから光デジタル音声(TOSLINK)でアンプに送る事にしました。
光デジタル音声(TOSLINK)はHDCPのような著作権保護プロトコルとは完全に独立した形で規格されているため、将来的に音声信号にHDCP2.2の規格が乗ったとしても影響を受ける事はありません。
勿論この方法には音声出力に制約が生じ、HDCP2.2の規格でサポートされている音声フォーマットを100パーセント活かすことは出来なくなります。
具体的にはロスレス圧縮(Dolby Atmos/TrueHD等)の音声出力の恩恵を受ける事が出来ません。とはいえ、ロスレス圧縮の恩恵を受ける場合アンプは勿論のこと、スピーカもすべてフォーマットに適合したバカ高いスピーカに入替える必要が出てくるため、従来の録画データを楽しむ+たまにウルトラブルーレイで映画を観る程度の環境であれば、費用対効果が合うとはとても思えなかったんですね。
これで問題は全部解決。めでたしめでたし。
乱立する規格による混乱に対する憤り
今回かなりラッキーだったのはふたつ。リケーブル用に買ってきたケーブル自体が無駄にならなかった事(いずれにせよHDCP2.2へ対応した、HDMI2,0規格へのリケーブルは必要だった)と、テレビに光デジタル音声(TOSLINK)の端子があったこと。特に後者はコレが無かったらかなり泣きを見る事態になっていたでしょう。
そして腹が立つのは、混沌ともいえるこの規格の乱立っぷりとアナウンスの弱さと雑さ。
要は4Kが発表された2014年の頃の4K対応と、2025年現在の4K対応は、HDCPのエディション的には別物じゃないですか、ってコトをもっと声高らかに伝えて欲しい。
4Kの規格が水面下でどんどん更新されて、実は数年前に発売されたテレビやアンプは対応出来なくなりつつあるこの状況と、それに対するアナウンスがあまりに弱い。
実際、「お使いのテレビが古い機種である場合、このレコーダを買っても映像が映らない可能性がありますよ」の案内くらいはメーカが警鐘を鳴らし、家電量販店の店員から説明があってもいいんじゃないか?
と言うかね今回の件、デノンさんがアンプの取説にHDCPの規格情報載せてくれれば良かった話じゃあないの。何でマニュアルにも公式サイトにも書いてないかなぁ。
幸いなことにと言うか、半年ほど前にテレビの調子が悪くなり新しいモデルに買換えていたんですが、それが無かったら恐らくですが、テレビとブルーレイレコーダを直結しても映像は映らなかったんじゃないかなと思います。だって使ってたテレビ、10年前の製品でしたし。いやー昔の家電ってのは長持ちするねぇ。
何が良いたいかというと、今回私が遭遇した「ブルーレイレコーダは買換えたけどテレビその他の規格が実は古くてまともに使えねぇブチ切れ案件」が今後増えてくるんじゃないかな、ってこと。
4KのHDCP2.0からHDCP2.2へ移行したのが2014年頃と大体10年前。だったら同じように10年位前に買ったレコーダだのテレビだのが故障しちゃって、「おっしゃあボーナス出たからいっちょ良いレコーダ買っちゃおうぜ!」と息巻いて大枚はたいた挙句まともに動作せず、「テレビも買換えないと駄目っすよー」となり、喜々から一点絶望のずんどこに叩き落されるor家電量販店でブチ切れるって人、増えてくるんじゃないかな。
冬賞与商戦が控えている今、結構真面目に店舗でアナウンスしたほうが良いと思いますよ。マジで。
ではまた!
PS.ディーガのお引越し機能ですけどね、コレ、レコーダの機能使ってやるよりスマホアプリでやったほうが進捗見やすいしめっちゃ安定して動作します。
