2024年2月21日水曜日

Amazon整備済み品Let's Note「CF-SZ6」を買ってみたら面白いものが入ってたよ!!


 どうも皆様ぐーてんもるげん!年度末の忙しさで色々嫌になりつつある私です。
今回のネタはずばりAmazon整備済み品で購入したLetsNote。
記事を全部読むと極めて長ったらしいので、結論だけ先に書くと
本気でお勧め出来ない、ですね。うん。
私が購入したような業者がすべてとは思いたくありませんが、Amaz〇nの対応姿勢からするに、この手の問題を抱えた端末の存在を積極的に排除するつもりは、きっと無いのだろうなぁと思いますし。
どういう問題を抱えている端末なのか、知ってて手を出すならともかく、ちゃんと使えるPCが欲しいなら、多少高くてもショップ中古を買った方が絶対に良いです。
下につらつらと理由を記載しましたので、お暇であれば読んでもらえれば幸いです。

何で今更ノートPC買ったの?

最近外出先でノートPCを使う機会がちょこちょこあり、SteamDeckで何とかしようと思ったんですが、問題はあの見た目。
ええ、どっからどーみてもガチもんのゲーム機であり、一見するとNintend〇 Swi〇chっぽい見た目から漂うエンジョイ感たるや、真面目に何かしてるとは到底思っちゃ貰えない。
  あと、やっぱりというかフルキーボードとタッチパッドは欲しい。SteamDeck購入記事書いたときは「キーボード?いらんだろ?」と思ってたんですが、いざ無くなるとこれはこれで大変に困った訳です。
  考えてみれば、私が外でスマホじゃ事足りない状況になってノートPCを引っ張り出すケースって、大抵は長文メールを打つとかでしたからね。
で、ノートPCを選定するに至ったんですが、ゲーミングPCはSteamDeckがあるから、ここはとことんビジネス用途に特化したものにして、コスパ重視で行こう!となったんですね。

最初に候補にあがったのは、OneMixシリーズ

  One Netbookストアが販売するUMPC。10.1インチながらCPUがCorei7にメモリは16GB、ストレージが2TBという下手なデスクトップじゃ太刀打ちできないモンスターPC。
ただし高い!20万近くしちゃうんですよ。今回はコスパ重視のノートが大前提でしたからこれは却下。あとキーボードがさすがにこれはしんどい。。。

  で、次に上がってきたのがLetsNoteの12インチサイズだったんですね。
LetsNoteは以前も触ったことがあったんですが、「コレどうやったら壊れるんだよ!?」と呆れたレベルの耐久度。当然値段もとんでもないのですが、そこで「Amazon整備済み品」の存在を見つけます。

Office付きLetsNoteが5万以下で買える?マジ?

かなり状態の劣悪な製品でも5万後半くらいしちゃうのがLetsNote。
なのに私が見つけた「LetsNote SZ6」は
搭載メモリ16GB!
Office搭載(Word、Excel、PowerPoint)

これでお値段45,000円!!まぁお安い!!
もうね、満点!!

そう、怪しさがね!!
そもそもSZ6ってパナソニック的にもWindows11サポートしてなかったよね??
大体何でOffice(しかもPowerPoint付)がついて45,000円なのさ。
PowerPointが付与されているOfficeのエディションはHome&Business以上、仮にPOSA版で買った場合、ライセンスだけで43,980円もします。

いつの世もMicrosoft製品はお高いですね。

つまるところ、ライセンスだけで43,980円するソフト入れてるんですよ。はえ?
ええ、本体代は?LetsNoteは1000円ってこと?んな馬鹿な。。。。

というわけで、買ってみました!
いや、いやいやいやいや、別にネタにするためだけに買ったわけじゃないですからね。
外出先で使えるミニマムでハード的にある程度の融通の利くノートが欲しかったからですから。

で、到着した端末を起動してみたところ、
Microsoft Office2019「Plus」の文字が。

やっぱりね。。。。うん知ってた!

こんなOffice使えるか!!こんなもん付けんじゃねえ!!
というわけで、速攻OSごとリカバリしてOfficeはデストローイ!!
まぁWin10Proのライセンス付きで目立った傷もなく、この値段なら十分合格点なので、ぶっちゃけ返品するつもりは毛頭ないのですよ。うん。

じゃあ何で私が「こんなOffice使えるか!!」ってなったかってお話。
先に結論から申し上げますとですね、

ライセンス違反です、コレ。ハイ。
表題についてる「面白いものが入ってた」はまさにこれのこと。

ちなみにですが、WindowsOSのライセンスは、DSP版ライセンスが問題なく添付されているのを確認できているので問題なし。
パナソニックのサイトに行って型番とシリアル番号を入力すると、適合するOSのライセンスが含まれた専用のリカバリメディア作成用のデータをダウンロードすることが出来るんですね。
この辺りは流石ビジネスツールといったところ。素晴らしい!!
※私みたいに中古のレッツノートを買うときは、背面のシリアル番号が確認できるか必ずチェックしてから買うことをお勧めします。
ストレージ交換やシステムが不安定になった際にリカバリするとき、マジで困りますよ。

Plusって何?何で違反なの??

今回同梱されていたOfficePlus製品は、本来は法人向けに販売されるボリュームライセンスと呼ばれるタイプのライセンスになります。
ネットで見かける超絶お安いOfficeとか、中古販売価格が意味不明に安いのにOfficeが入ってる系のやつは、これを数十個、果ては数百個単位でライセンスを購入し、それを個人向けにばら売りする感じでやってるんですね。だから安いわけです。
つまるところ、個人利用する端末にゃまず入ってちゃいけないライセンス形態。だからライセンス違反品だと気づけたわけですね。うーんEasy!

ちなみに買うときにどうやって見分けるか?のポイントですが、ライセンス違反を起こしているライセンスを同梱している場合、大抵はOfficeのエディションを正確に記載してません

一般ユーザ向けに流通しているOfficeのライセンスは
・Personal
・Home&Business
・Professional
になるんですが、これを商品詳細に書きたがりません。
※Office365はそれ自体がサブスクライセンスなので割愛。

Word、Excel、PowerPointが入っていることは書いてるのに、エディションは書かない。何か変ですよね。
Home&Business以上のエディションなのは間違いないんですから、それ書けばいいのに。

逆にエディションを正確に明記している場合、信頼出来るケースが多いみたいです。
私は買ったことないのでわからないですけどね。
Amaz〇nもこの辺は知ったこっちゃないって感じなんですかね?整備済み品の認定プログラムまで付けてるし。
ハードウェアの見た目や状態は検査するけど、同梱されてるソフトウェアのライセンスは関与しないのかもですね。やれやれ。

非正規品≠違法?

これですねぇ、結構聞かれる事あるんですが、正直かなり微妙な所なんですよね。
マイクロソフトの利用規約に照らせば、間違いなくアウトなんです。
が、違法かと言われると微妙なのです。
実際、POSA版Officeの再販売等、マイクロソフトの規約ではNGだけど、合法じゃないか?とマイクロソフトとエンドユーザの間で裁判になり、結果的に「合法」となった例もありますから。
要は規約違反は必ずしもイコール違法ではない、ということですな。
あ、Officeのライセンスコピー販売とか、違法であるという判例が出たケースは別ですからね。
※ネットに転がってるクラック方法とか、バレないだろうとか思って絶対に真似しないように。
バレますし、容赦なくぶちのめされますよ。マジで。

ネット上に飛び交う情報から推測するに、マイクロソフトの規約的にはボリュームライセンスのばら売りはNGだけど、認証したライセンスがバラ売りされたボリュームライセンスかどうか調べようがないというのが実情みたいです。
勿論、今後のライセンス認証に対する方式の変更等で、調査可能になる可能性は十分あるでしょうが。

じゃあ何が問題なの?って話なんですが「利用規約に抵触していること」が問題なんですね。


利用規約違反=無保証と知れ

マイクロソフトの定める利用規約に違反しちゃってるんですから、そのソフトウェアを使用して問題になってもマイクロソフト的にゃ何のサポート義務も御座いません。
かなりアレなセキュリティホールが見つかったとして、被害を受けたとしても「利用規約違反なライセンスでしょ?なら知るか」となるわけですね。
しかもやらかした原因が仮にマイクロソフト側にあったとしても、責任は利用者が丸被りすることになるわけです。
最初にボリュームライセンスとして購入したものをばら売りしている、と書きましたが、その数も10数個なんて数じゃありません。
そのうちのひとつをマイクロソフト側が見つけて、何らかの理由でボリュームライセンス販売されたものがばら売りされていることに気付き、認証キー自体を無効にしてしまう、ということは現実に起こり得ると思います。
ライセンス違反していることを知らずに使ってたユーザが、何も考えずにマイクロソフトのサポート窓口に問い合わせたりとか、ね。
特に最近のオフィス製品は定期的にインターネット上のライセンスサーバと通信を行い、そのライセンスの妥当性についてチェックし続けるようなものもありますから、昨日まで使用出来ていたのがある日突然使えなくなる!という事も起こり得るってことですね。困りますよね、コレ。
ましてやその使えなくなった理由が「いやぁライセンス的にマズかったみたいでして」なんてクライアントに知られた日にゃどう思われるか考えたくも無いでしょ?

結論:激安ライセンスはリスクに見合わない!

もうね、これに尽きると思います。Officeなんて仕事で使うソフトの代名詞なわけで、ある日突然使えなくなったりしようもんならその影響たるや考えたくもありません。
また、ライセンス違反している事がマイクロソフトにバレた場合、損害賠償に至る可能性も十分あります。
今のところ不正なライセンスを使用していたエンドユーザが直接罪に問われたケースは少なくないようですが、可能性ゼロではありません。
仮に損害賠償の責任はないとされた場合であっても、各々の対応に要した時間なんかを考えたら全く割にあいませんし、訴訟問題に発展したということが露呈した場合、自身の社会的信頼が失墜するとも限りません。
これから先、新生活を始めた学生さんや、社会人1年目で初めての賞与でパソコンを買おう!と思われる方も出てくると思います。
そんなとき、くれぐれも「異常に安い」商品には安易に手を出さないように!
「こんな筈じゃなかった!」と、すっごく高くつく可能性もありますよ。

というか、流通させてるショップもショップですよねぇ。こんな怪しいライセンス付けて売らなきゃいいのに。
整備状態も十分問題ないレベルなんですから、Officeのライセンス抜いて5000円~1万円くらい値下げしたほうがよっぽど売れるんじゃないですかね。

ちなみにAmaz〇nに不正ライセンスっぽいのが入ってるんだけど?って問い合わせてみたんですが
「販売元に確認してね。私達ぁ知らんぜ」
的回答があり、ダメ元で販売店に確認してみましたが、
「不正ライセンスなんかじゃないもん!!正規品だもん!!」
みたいなメールが返ってきました。予想通り過ぎて笑ってしまいましたがww
まぁ、認めたら負けでしょうから、知らぬ存ぜぬなのでしょう。
気になる人はさっさと返品しちゃったほうが幸せになれると思いますよ。うん。

2024.02.22
なーんかモヤモヤしていたんで、マイクロソフトのサポート窓口に
「Plus版Officeがライセンス規約に抵触しない形で個人向けに流通していることっていうのは、あり得るのか?」
ってズバリ確認してみました。
回答は「あり得ません」との事でした。やっぱりね!

というわけで今回のネタは以上です!安すぎる商品には気をつけようね!というお話でした!
ではまた( ・ω・)ノ




0 件のコメント:

コメントを投稿