2023年10月17日火曜日

ゲーミングノートが壊れちゃったのでSteamDeckを買ってみたよ

 ゲーム大好きな皆様ぐーてんもるげん。フォレスターだけじゃなくゲームにも狂っちゃってる私です。


 今回のネタはお亡くなりになったノートPCの代わりにやってきた「Steam Deck」。多分ですねー「何それ?」って反応と「発売してどんだけ経ってると思ってるのよ!今更かい!?」って反応の二極なんじゃないかなぁ。
 ぶっちゃけ内容がかなり脱線気味だし、肝心のSteamDeckの感想に到達するまでが結構長いです。

・ゲーミングノートPC持ってたんだけどそれが壊れちゃって、さぁてどうしようかなぁ?
・Steamって何?
・SteamDeckってぶっちゃけどうなの?

という人には参考になるかも。いや、ならないかも。。。うん、ならんね。もっと詳しくレビューしていらっしゃる記事は沢山あるし。。。
でもまぁ本題へGo!

Steam Deckって何?



 ズバリ言うと「PCゲームをすっごい遊びやすくしちゃった携帯ゲーム機」ですな。 
 元々PCゲームってPS5とかSwitchみたいなコンシューマゲーム機に比べると、導入の敷居って結構高かったんです。
 お高いゲーミングPCが必要だったり、PCならではのトラブルに自力で対処しなきゃいけなかったり、ね。
 最近のゲームってグラフィックがとんでもないせいで、快適に遊ぼうと思ったらPC代だけで20万~30万とかザラにかかっちゃうんですよ。
 これを更に頑張っちゃうと本気で40万、50万の世界に乗っちゃう。最早クルマ買うレベルのお話。。。いやはや。。。

これをケチって10万そこいらのパソコンでやろうと思ったら、
・動かない!起動すらしない!
・カクつく!!グラフィック汚い!!
・ハングアップする!!
とまぁ後悔の嵐なわけです。

 つまるところ、PCゲーム業界って部品だけでPS5が普通に買えちゃう世界なんです。ヤバいでしょ?

 そんな、10万そこいらじゃお話にならないような世界「だった」常識をぶち壊しちゃったのが今回紹介するSteamDeck。
 従来それなりの性能のあるPCじゃないとプレイ出来なかったゲームを、超絶お手軽にプレイ出来るようにしちゃったんです。

しかも僅か6万円で。

 PCゲームを日常的に遊んでいる面々からすれば、6万円っていうのはせいぜいちょっといいグラフィックボードが買えるかなー?買えないかなー?と思い悩むレベルの金額。それで環境まるっと完成するっていうんだから、これはもう冗談じゃないのか?使えるのか?あのSteamが作ったハードだと!?であり驚嘆であり知らずにゲーミングノートとか買っちゃった後にこのコスパのヤバさを知っちゃった日にゃ急転直下阿鼻叫喚なことこの上ないわけです。

Steamって何?

 さっきからちょろちょろ出てきてる「Steam」についてちょっと解説すると、PCゲームの購入と管理を超絶便利に出来るプラットフォームのコト。
 昔のPCゲームって、オフラインゲーム(ネットに繋がず一人でコツコツ遊ぶゲーム)の場合セーブデータは基本的にPCの中に保存されてるもんだから、PCが壊れちゃったらもう前のセーブデータじゃ遊べないし、他のPCで続きをやろう、とかも手軽には出来ない。
 セーブデータのバックアップの仕方も結構知識が要求されちゃうもんで(モノによっては隠しファイルとかになってて、通常の操作だとファイルさえ観えない始末)、まー面倒だった。
 が、Steamじゃストアで販売しているゲームのセーブデータは、殆どクラウドで同期してくれちゃうんですね(対応してないタイトルもあるよ)。
 インターネット上にセーブデータのバックアップがある状態なので、自分のアカウントでログインさえ出来ちゃえばどこからでも続きが遊べるんです。

 あとね、ゲームが安い。
 コンシューマゲームの世界じゃ考えられないんですけど、4割引き、5割引きなんてのは当たり前で、ものによっては8割引きとかになっちゃうことも。
 半年前まで9800円とかで売ってたゲームが2000円とかで買えちゃうんですよ。あり得ない。。。
 販売されているタイトルも元々プレステとかのコンシューマゲーム機タイトルとして販売されていたものも少なくないし、何なら最近はコンシューマ機とPC版が同時発売されるなんてこともザラにあるのですよ。勿論発売当初は価格的な恩恵はないですが、悪くないでしょ??
 もちろん難点もある。一部のゲームではPC移植時に割と楽しかった要素がごっそり削られてたり、日本語ローカライズ版だけ微妙に値段が張ったりする。
 あと、新作リリースがコンシューマ機より微妙に遅かったり、ね。
 うん、ちょっとSteamのネタに脱線気味ですな。SteamDeckのお話に戻ります。

何で買ったの?

 ええ、それですね。パーツがあったらとりあえずPC組むなんていう、頭のおかしい独身時代を送っていた事をご存じの方なら「お前もうPCゴロゴロ持ってるだろ!何で買ったの!いらんだろ?」と思われていることでしょう。
 実は私自宅でゲームをするとき、デスクトップPCとノートPCを併用してるんです。
 息子と嫁さんが寝てるときと外出してるときはリビングにあるデスクトップで、嫁さんが起きてるときorリビングPC使ってるときはノートPCで遊ぶ、みたいなね。
 やっぱり表現がエグいゲーム(バイオとか)は、息子のいるところでやるのは教育的によろしくないかなぁと思いますしですし。

 んでもって、先日ノートPCが調子悪くなっちゃったんです。最初に起きたのはタッチパッドの不良。ドライバ入れなおそうが何しようが全くなおらない。私が使ってるASUSのノートはちょっと変わり種で、タッチパッド部分が液晶モニタにもなっちゃうってシロモノだったんですが(ヒトによってはこれでモデル特定されちゃうかもね)、それが悪かったのかも。
 まぁタッチパッドはマウス使えば何とでもなるからいっかーと思ってたら、今度は無線LANアダプタが死亡。ネット出来なくなっちゃった。
 当然ながらリカバリしようが何しようが効果なし。試しにUSBの無線LANアダプタ挿し込んでみたらネットが復活したので「嗚呼、どんどん壊れるwww」と笑ってたんですが

頼みのUSBがやられちゃったんです。しかも外出先で。
こりゃもうチップセットかマザボの不良以外無いなーと。

そのノートPCの代わりに気になるコイツを買っちまおうぜぇ!となった訳です。

ちなみに件のノートPC、一応メーカに連絡して概算見積もりを取ってはみたんですが、

・初期調査費用:2万円
・技術料、部品代が都度加算

との事。安くはないが、別段高くもない感じ。うん、普通かな。

 症状からメインボードの不良だろうなぁと睨んでいたもので、そうなるとこりゃあ多分10万は軽く超える(アウトレット品買ってたので、ぶっちゃけ購入した金額と大差ない)だろうなぁと。
 仮に今回修理したところで、他の部分がおかしくならない保証は無いし、なんせもう3年以上前のモデルにそこまでお金かける価値あるかなぁとなったんですね。

ノートPCの代わりにSteamDeck?困らないかぁ?
 これはねー、結構悩んだ。キーボードレスのPC、キーボードレスなんです。キーボードレスってことはキーボードが無いって事なんです。PCだけどキーボード無いんです(しつこい)。
 今までの私的常識で行くと、PCを外に持ち出すってことは、必然的にフルキーボードを快適に使って文章を書く様な需要があるから。なのでタブレットは持ってるけどPC買ったわけですし。

でもね、考えたんですよ。言うほど使うか?キーボード。

実際あのノートを連れて行くときは、大抵がゲームするかネット見るかくらいのもんなんですが、キーボードフル活用して何かするケースって殆どないんですよね。

だったらSteamDeckでいいじゃないか、となったわけです。
いざとなったら外付けキーボード繋げりゃいいし。

封後のファーストインプレッションは「でかいぞ!?」

サイズ感は事前にレビュー記事なんかで知ってはいたんですが、それでも、うん、すっごい存在感。
PS Vitaを二回り以上でっかくした感じですね。
嗚呼、比較用に写真撮っておけばよかったですね。

 本体の質感はマットな感じに仕上がっていて、指紋はそこまで気にならないです。ただ液晶はかなりでかいので、気になるようなら早めにプロテクトフィルムとかで保護してあげたほうがいいかも。
 ちなみにチキンな私は、開封して数分で液晶保護フィルム貼りました。どうせなら綺麗な状態で使いたいし、ガラスフィルムなら汚れてもゴシゴシ拭けるしね。

 左右に配置されたコントローラパット部分の感触は流石の一言。普段使ってるXBOX Oneのコントローラにかなり近いかな。ただトリガー部分に関してはSteamDeckの方が感触は良い。
 もっとも配置がちょっと変則気味で、リアに付与されたトリガーが最初ボタンだと気付かず、起動時に押し込んだまま電源を押してしまい、起動画面が若干変わったのには焦りましたけども。カチッって感触あったけど、これもボタンなのね。。

その他のインタフェースは最小限
ポートはヘッドフォン用のピンジャックとUSB TypeCのみ。あとはmicroSDのスロットがあるだけ。USB TypeCが外部機器接続と充電を兼ねてます。
なので、USB接続の機器とか使いたかったら、TypeCのハブかDockを用意する必要があります。

microSDからのアプリ起動は想像以上に優秀だった

microSDカードのスロットは排熱口から離れた箇所に設置。これもROGではなくSteamDeckを買うに至った理由の一つだったりします。

これも買ってみて驚いたポイントの一つ。幾ら高速とは言えmicroSD、やっぱり起動時も起動後も動きがもさもさするかと思ってたんですよね。
ただ、一度起動してしまえば全く気にならないレベル。龍が如くやバイオで遊んでみてますが、ストレージならではの差は気にならないレベル。
試しにSSDにもゲームを入れてみたけど、並べられないと気付かないレベル。恐らくストレージの応答速度の恩恵よりも、APUの性能が先に頭打ちになってトータルでそこまで体感する程の差が生じないのでしょうね。


Bluetoothコントローラとの親和性が想像以上に高い

割としっかりしたコントローラ部分があるのに何故に?と思われた事で御座いましょうが、ゲームを日常的にやっている人間にとって、コントローラというのはある種の「消耗品」であり、キーボード・マウスと比較したときに、一番最初に寿命を迎えるヒューマンインターフェイスデバイスなのでありんす。
トリガーのスイッチ感やスティックの使用感も超良好。この辺り流石と言う他ありません

なので、腰を落ち着けてやるような長時間のプレイは外部コントローラでやって、本体のコントローラ部分は移動中など隙間時間のプレイに限定してやれば、本体のコントローラの摩耗を抑えられるってわけですね。

試しに手持ちのXBox One純正コントローラを繋いでみましたが、全く問題なく認識してくれます。ゲームプレイ等にも全くそん色なし。
キーコンフィグが狂うかな?とか最初の設定は必要になるかな?と考えていたんですが、まさかの一発認識。この辺りさすがに良く出来てます。
これまたいい方に裏切られましたね。

不満点とか

ここまで結構大絶賛してますが、不満点が無い訳じゃあない。
まずはバッテリーの持ち。フル充電でもヘビーなタイトル遊んじゃうと2時間足らずで枯渇しちゃう。「キャンプに持ち出して野外でホラーゲームとことん楽しむぜ!」なんて考えてたら、ポータブル電源かモバイルバッテリーが必須。
 正直、ここまででかいんだからモバイル性能はある程度割り切って、多少大きくなってもバッテリーの持ちに振ったほうがよかったんじゃないかな、と思いますね。

あと付属のACアダプタにも難あり。あれさ、何でType-Cのケーブル抜けるようにしなかったの?何でコンセント折りたためるようにしなかったの??
先にも書いた通りこのSteamDeck、バッテリーが絶望的に持たないのでちょっとした旅行とかだと間違いなくACアダプタを持ち出さなきゃいけないんだけど、これが実に荷物。ACアダプタからType-Cのケーブルが脱着出来れば、ケーブル断線時もACアダプタごと買いなおさなくてもいいわけだし、ここはもう少し工夫して欲しかったなぁというところ。

総評:万人にはお勧め出来ない。が、間違いなく買い!

ぶっちゃけ結構いい金額だし、最初にも書いた通りコンシューマゲーム機と比較すると導入の敷居は決して低くはないので、誰にでもお勧め出来るかと言ったら、答えは否でしょう。

が!ゲーム機としての完成度とコスパの良さを考えたとき「パソゲーに手を出してみよっかなー」とか「コンシューマゲーム機飽きちゃったなぁ」とか「飛び込んじゃいけない沼に嵌ってみたいなぁ」とか考えている方には文句なくお勧め出来る機種でしょう。
もっとでっかい画面で遊びたいなぁと思ったらドック買えばHDMIで外部モニタに出力できるし、グラボとかお金ぶち込んで、更なるPCゲームの深みにハマったとしても、外出先のスキマ時間を埋められるモバイルガジェットという立ち位置は、たぶん被ることはないし(ガチめのゲーミングノートとか買ったら別でしょうが、そういう人は多分SteamDeckにゃ最初から手を出さないでしょうし)。

最近は隙間時間にSteamDeckでRPGのレベリングに励んで、クラウドベースでセーブデータを同期させ、自宅のメインマシンでストーリーを楽しむ、みたいなこともやってます。
ホラーゲームも液晶が大きいおかげで中々の没入感でいうこと無し。

かなり長い付き合いになりそうなSteamDeck。ブログでもちょくちょく登場するかも知れないですね。

ではまた!!

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