2024年2月26日月曜日

PIPC版Officeがいつの間にか完全オフライン運用出来なくなっていたよ!

どうも皆さんぐーてんもるげん!いかがお過ごしですか?
今回のネタはOfficeのライセンスのお話。
先に言っときます。相談に乗って下さった中の人には悪いんですが、
もうね、うんざりですよ。本当に。

先日の事、前のブログでもネタにした闇堕ちLetsNoteに入ってた、明らかに駄目だろコレOfficeライセンスの件でMicrosoftの中の人と会話することがありました。
その際ライセンスの話の流れで、たまたまPIPC版OfficeとPOSA版Officeの話になったのですが、

私「たまーに業務上の理由でどうしてもオンラインに出来ないって端末が未だにあるんですよ。そういう端末の場合、POSA版は駄目じゃないですか。だからPIPC版で対応して貰うしかないですよね」

中の人「え?PIPCでも駄目ですよ?

私「は?駄目?」

中の人「ええ、Office2019まではそれで良かったんですが、Office2021以降のバージョンはPIPCであっても定期的なオンライン認証が必要です

私「本当ですか??えぇ!?完全オフライン環境で使用したい場合はどうすれば?」

中の人「Office2021以降のバージョンであれば、LTSC版を購入頂くしかありません

私「マジですか・・・・」

とまぁ、当初話していた内容とは脱線したんですが、それ以上に有益な情報が得られたので、記事にしてみました。

POSA版とは

Point Of Sales Activationの頭文字を取って、「POSA版」と呼称されます。
要はレジを通してお金を払わないと、キーが有効にはならないよーってヤツですね。コンビニとかで売ってるAppleGiftカードとかと同じだと思って貰えばいいかな。
POSA版のライセンスはMicrosoftアカウントに紐づく為、Officeのライセンスは「個人」の持ち物になります。つまるところ、Aさんが持ってるPOSA版OfficeをBさんが使ったら駄目だよーってことですね。
反面、ハードウェアには何のライセンスも紐づかない為、正規の手続きを踏めば別端末にライセンスを移すことは可能です。
※これが非常にめんどくさいのは内緒。。。
POSA版はライセンスがMicrosoftアカウントに紐づくという特性上、該当端末が常時オンライン接続されており、Microsoftアカウントがサインイン状態である事が大前提となっています。定期的にライセンスの状態をチェックしており、おかしい使われ方をしていないかをモニターしてるわけですね(パトロール認証)。該当端末を一定期間以上オフラインにしてしまうと、サインインを促すメッセージが出たり、最悪の場合Office自体が起動不可能になってしまうのはこのためです。

PIPC版とは

PCに付属されてくるライセンスになります。
パソコン買ったら既にOfficeが入ってる事がありますよね?アレです。
PIPC版はインストールされていたハードウェアにライセンスが紐づく為、ユーザ間で使いまわしても問題は無い反面、ハードウェアが物理故障等で寿命を迎えた場合、ライセンスも失効することになります。
また、ライセンス自体もハードウェアに紐づく為、完全なオフライン環境でも問題なく使用することが出来ました。今まではね

完全オフライン運用出来たのは2019まで

上で説明した内容から、PIPC版であればMicrosoftアカウントに紐づかない為、常時オフラインであっても問題ないと考えられたかも知れません。
実際、Office2019まではその仕様で間違は無かったようなのですが、Office2021以降のバージョンからは、PIPC版Officeであってもパトロール認証には引っかかるようになってしまったようなのです。

完全オフライン運用にはLTSC版の導入が必要

LTSC版とは?
Microsoftが中小企業向けに販売している、Software in CSPで提供されるOffice製品に付与される名称になります。
ええ、もう訳が分からないね。なんのこっちゃ?

従来、Openライセンスという名称で提供されていた、Microsftが提供するボリュームライセンスの販売形態の事です。
会社なんかでパソコンを10数台所持していて、全部の端末にOffice製品を入れたいとします。が、1台毎にライセンス情報を管理するのは非常にめんどくさいし、POSA版を買ったとしてもライセンス自体は会社ではなく「個人」に紐づく為、該当する社員が退職してしまった場合、別の社員がそのライセンスを使いまわすのはライセンス違反になっちゃうんですね。
※ユーザ間のPOSA版ライセンスを譲渡する事自体は適法である、という判例が出たとのお話も聞いた記憶がありますが、詳しくないので今回は省略します。
気になる方はググってみてください。
こういう問題をまるっと解決するのがボリュームライセンスになるわけです。ライセンス自体は企業の持ち物になりますし、利用する本数で契約する為無駄が出にくい、しかも1ライセンスあたりの価格は安価になる傾向があるという、ぱっと見良い事だらけなライセンスになります。
デメリットとして一番大きいのは「ユーザ間の譲渡が出来ない」事でしょうね。例えば「このPCもう使わなくなったし売っちゃおう!」となった時に、搭載されているOSやOfficeがボリュームライセンスで購入したものだった場合、OSやらOfficeを付けた状態で売るのはライセンス違反になります。
前の記事で紹介した、闇堕ちしちゃったLetsNoteに入ってたOfficeもコレと同じです。

何で名前が変わったのかなぁと考えていたんですが、恐らくMicrosoft的にはSoftware in CSPの買い切り永続ライセンス(従来のOpenライセンスと同じ)からの移行を足掛かりに、サブスクリプション形式のライセンスへの移行を進めたいんでしょうな。
ちなみにCSPライセンスの金額は購入本数とソフトウェアの種類でかなり開きがあるので、一概に参考価格を提示することは難しいみたいです。

最後に

正直に言おう、もうね、うんざりですよ(2回目)。
間違っちゃいけないのは、悪いのはMicrosoftではなくて、あの手この手で不正利用しようとする不届き者だって事なんです。
それは分るんです。わかるんですが、まともにライセンス買ってるユーザに対する対応と負担が大きすぎやしません?
すんなり導入して使っている分はいいんですが、ちょーっとでもそこから外れる(オフライン環境で使いたいが該当するかは本当に疑問)と、もうね嵌る嵌る。
何が腹が立つって、まともに規約を守って使おうとしている人ほど苦労する。
正気の沙汰じゃありませんよ。こんなの。。

個人的にはもうみんなでLibreOffceに移行しちゃった方がいいんじゃないの?と思ってます。まぁ色々と問題はあるんでしょうが。

たまには真面目な事も考える私です。
ではまた!( ・ω・)ノ

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